紅白って最近面白いですよね

私は、5年ほど前から紅白がとても好きになりました。
そのため、大晦日の我が家のテレビは、大体7割くらいの時間を紅白が占めています。
紅白がつまらない時間帯に、ザッピングして、格闘技見たり、ガキツカみたり
(なお、ガキツカは録画して、三が日の昼間の何もやっていない時間帯に分散して見る)。


昔は、よく大晦日に都心に出てカウントダウンをしたり、鶴岡八幡宮明治神宮などの有名どころに初詣に行ったり、海や山に初日の出を見に行ったりしていましたが、ここ5年くらいは一切出ない。6時くらいからひたすらまったりだらだらすごします。
我が家は大晦日の夜飯が、鮭の塩焼き、茶碗蒸し、スジコなどと決まっていて、早めにそれを食べる。
11時くらいからは年越しそばも食べる。
とても楽しい。
今から早く大晦日が来て欲しいくらい、好きだ。




で、大晦日にまったりすごすようになってから紅白のすばらしさを再認識したわけですが、その理由は2つほどあるのですね。


一つ目は、あのわけわからん掛け合いがなくなったことですね。

昔の紅白は、曲の合間合間に、見ていて極めて不愉快になるような、全く面白くない高校生のお笑い演劇のような、陳腐でぐだぐだの掛け合いをしていた。最近の紅白では、天道よしみとか美川賢一とかあのへんがまだやっていて、皆無になったとはいわないが、激減したと思う。


生放送で歌を歌うのだから、合間にセット変更の時間が必要になるのはわかるし、だからああいう合間つなぎも必要なのだと思うけど、あれはひどかった。
で、そのわけわからん劇に、モーニング娘とか、ジャニーズ系とかの面子を使うもんだから、ほんと痛かった。



もう一つは、自分が年をとったのでしょう。

もともとメロディよりも歌詞にたいする思い入れの方が強かったけど、最近それに加えて、出てくる人の意識とか作っている人の感情に対する思いいれも増すようになった。
昔よりも、人生に対する感覚が増したのだと思う。


歌と歌手と、取り巻く環境に対して、いいなぁと思ってしまうのです。



話は変わるのですが、この前M1を見逃したので、youtubeで検索して、その流れで漫才を何本か見ていました。そうすると、過去のM1優勝者が、M1でやったネタを、全く別の番組でもやっていることに気づくのです。例えばオンエアバトルです。

そりゃ当然っちゃ当然で、フィギュアスケートだって何だって、演目自体はひたすら練習しなきゃならんので、一度覚えた演目は何度も使います。一度限りの演目なんて贅沢すぎです。

だから、M1優勝者がM1で披露した漫才のオチなり展開なりは、既に他の場面でも何度も披露しているものなわけです。

けれども、youtubeで比較してみると、明らかにM1でやっているほうがはるかに面白い。テンポも勢いも雰囲気も、突っ込みの度合いも、顔つきも、声の張りも、まっっっったく違いました。
あー。M1にかけているんだなと思いました。


これは、全ての芸能はそうでして、鬼気迫るパフォーマンスは、他とは格が違う舞台でのみ見られるものといっても過言ではありません。日常的な舞台では、見られないのです。
スポーツもそうでして、オリンピックやW杯(両方とも楽しみですね)における選手のガッツポーズが、私は大好きです。




で、まさに紅白がそうなんですよね。
半分くらいの歌手にとってはそうでもないのですが、たまに明らかに気合ののりが違う歌手がいます。それが私にとってツボです。重みのあるステージなんだなと感じます。







というわけで、今年の紅白ベスト5を挙げたいと思いますっ。


5位:濱崎あゆみ
彼女は大して好きではなかったのですが、今年はとても気合が乗っていたと思います。顔つきも良かったし、曲もオープニングにふさわしいもので、良かったです。
反面、エグザイルにはがっかりしました・・。あんまりやる気がなかった・・。


4位:坂本冬美秋元順子
二人とも、いい曲でしたね。洋服姿の坂本冬美もきれいでした。


3位:perfume
いや、紅白の気負いとかはなかったのですが、完成された世界観でとてもよかったです。初めてちゃんと見たのですが、やたらとファンになってしまいました。紅白は毎年誰かを再発見しますね。


2位:布施明
まさに一世一代の大舞台。昨年で紅白を引退するとのことで、まさに歌手生活の集大成を見せてもらいました。人生を噛み締めるように、笑みを浮かべながら、マイウェイを歌い上げた姿には、感動しました。


1位:福山雅治
これは、反則でした。歌も結構良かったのですが、舞台が圧倒的。後ろに夜景が見える、長崎のグラバー園で、風花と呼ぶにふさわしい美しい雪がちらほらと見えるなんて、ずるすぎる。
また、歌と顔が、雪に合う。あれは、屋外という特別扱いが生み出した抜群の演出でした。
彼のパワーを象徴していましたね。



他にも、スーザンボイルや、中居君のスムーズクリミナル、吉田美和の相変わらずの歌唱力、アリスの底力、エイちゃんの存在感など、見所たっぷりで、大変楽しかったです。


来年の紅白では、爆発的な新人を見たいものです。
今から楽しみです。


ではまた。